2020年05月14日

ウチナーンチュネットワーク活用でボリビアの牛飼料輸入 3929号

ウチナーンチュネットワーク活用でボリビアの牛飼料輸入 3929号
(沖縄県議会議員 山川典二)

 先日、同郷(伊是名村)の先輩で浦添市長や参議院議員を経験され昨年政界を引退した儀間光男氏から南米ボリビアの話を聞く機会があった。

 事前に新聞報道の記事に儀間氏の写真が出ていたのである程度の内容は事前に知っていたが、当事者だけに記事より更に詳しい話が聞きたくて色々と質問した。

 話の内容は、ボリビアへ移民で渡ったウチナーンチュの皆さんが苦労して切り開いた「コロニア・オキナワ」(県系人移住地)で生産された飼料用の大豆を先日初めて沖縄に直接輸入した話。

 ブランド牛の子牛の生産地として定着した石垣牛の一貫生産・加工・販売を手掛けるゆいまーる牧場が、南米ボリビアの「コロニア・オキナワ」から牛の飼料用の大豆を輸入したが、産地から直接輸入することで手数料がかからず、これまでの運送費の40%のコストダウンが図られ大きなメリットが生まれた。

 儀間氏と親しい友人のゆいまーる牧場の金城利憲氏がコンビを組んで地球の反対側のウチナーンチュが作った飼料用大豆の輸入を実現させることに成功したのだ。

 大豆の飼料はボリビアから40日間の航海を経て沖縄に着く。

 当面は月に1回18~20トンを輸入する計画だという。

 石垣島は、牧草を育てる環境が良く子牛の生産に適しているのは良く知られているが、成牛(肉用牛)の肥育には牧草以外に大豆やトウモロコシなどの穀物が必要で、離島県の沖縄では資料調達のコストが高く不利な面があった。

 しかし、ボリビアから40%減の大豆を直接輸入することで畜産農家にとって夢だった肉用牛の肥育が可能となったのだ。

 金城氏は「沖縄のブランド牛(肉用牛)を作りたい」「沖縄はアジアの玄関口で物流が広がる。国にも制度的支援をお願いしたい」と意欲を示しているらしい。

 沖縄県内各地で肉用牛生産の可能性が広げられる嬉しい話だ。

 ボリビアのコロニア・オキナワでウチナーンチュの皆さんが作った飼料用大豆を沖縄に運び沖縄のブランド肉用牛を生産する。

 ウチナーンチュ・ネットワークが活かされて実現した話だけに、良いビジネスモデルになるかもしれない。

 世界各国で活躍するウチナーンチュの皆さんにも是非知らせたい話だ。

 さてそれでは皆様、この後も良いことが起きますように!

 琉歌 三千四百二十九

 「なんべいぼりびあ(南米ボリビア) ころにあおきなわ(コロニアオキナワ) うちなんちゅくくる(ウチナーンチュ心) みぐとぅひらち(見事開き)」


 「なんべいぼりびあ ころにあおきなわ うちなんちゅくくるみぐとぅひらち」

 

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