2020年05月13日

「戦争は血の流れる政治であり、外交は血の流れない戦争である」(塩野七生) 3928号

「戦争は血の流れる政治であり、外交は血の流れない戦争である」(塩野七生) 3928号
(沖縄県議会議員 山川典二)

 今午後7時を過ぎたところ。

 朝から多忙で、一旦コンピューターを開きブログを書き始めているが終わり次第また出かける。

 今日の那覇市の天気は晴れ。

 予想最高気温は27度だったが、それ以上に暑く感じた。

 ところで、尖閣諸島周辺海域が騒がしい。

 中国公船「海警」が領海内に侵入を繰り返し、挙句の果ては与那国町漁協所属の漁船に接近し、追尾する事態が2日連続で発生したという。

 海上保安庁の巡視船が警護に当たり、漁船の安全を確保し無事だったが由々しき問題だ。

 日本の主権が公然と侵害され、日本人であるウチナーンチュ(沖縄人)の生命と安全が脅かされ危機にさらされた事実は言語道断だ。

 過去にも同様に中国公船が日本漁船を追尾することが何度か起こっている。

 日本政府(外務省)は在日中国大使館に、北京の日本大使館は中国外務省にそれぞれ抗議をしたが、中国外務省の趙立堅(ちよう・りつけん)副報道局長は記者会見で「日本漁船が中国の領海内で違法操業した」と批判した。

 中国は尖閣諸島が自分たちの領土であることを一方的に国際社会にアピールするために領海侵犯をさらに激しく仕掛けてくるだろう。

 中国が徐々に少しづつ攻勢をかける方法は「サラミ・スライス」戦略といわれ尖閣諸島を含め現在、南シナ海と東シナ海で実行中の軍事戦略だ。

  「サラミ・スライス戦略」の目的は、中国が国境や海洋での対立を軍事的・政治的に有利に進めるために「直接的には戦争原因にならないが時間をかけることで後日、大きな戦略的変化になる小さな行動の積み重ねを繰り返すこと」で、初期目標を達成することにある。

 作家の塩見七生さんは「戦争は血の流れる政治であり、外交は血の流れない戦争である」といったが名言だ。

 まさに今、尖閣諸島で起こっていることは「血の流れないぎりぎりの外交の試練の一つ」であり、日本政府は英知を集め毅然と中国政府に対し対応しなければならない。

 米軍の空母の多くの乗組員がコロナ感染した状況での中国の尖閣諸島の領海侵犯は、相対する軍の論理からいったら当然だろうが「血の流れる政治」の契機にならないよう気を付けなけれないけない。

 何れにせよ、日本政府を始め沖縄県も外交インテリジェンスのセンスを磨き情報収集と分析力のパワーアップが急がれる。

 さてそれでは皆様、この後も良いことが起きますように!

 琉歌 三千四百二十八

 「あかばなぬはなぬ(アカバナの花の) ゆうかじにゆりてぃ(夕風に揺れて) やがてぃやみぬなか(やがて闇の中) くちやとぅじてぃ(口は閉じて)」


 「あかばなぬはなや ゆうかじにゆりてぃ やがてぃやみぬなか くちやとぅじてぃ」

 

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