残念、夏の甲子園中止決定 3936号

山川のりじ

2020年05月21日 17:09


(沖縄県議会議員 山川典二)

 日本高野連は20日、第102回全高校野球選手権大会の理事会など開き、8月10日から予定していた夏の甲子園大会と地方大会を中止すると発表した。

 夏の大会中止は3度目だが、戦後では初めて。

 また春夏連続の中止は戦争での中断を除きこちらも初めてのことだ。

 八田英二日本高野連会長は「コロナウイルス感染の中、球児の安全、安心に最大限配慮した。中止を伝えることは断腸の思いだった」と語った。

 春の選抜中断の時、甲子園出場が決まっていた球児たちは夏があるからと期待して練習に励んできたに違いない。

 選抜からはずれた球児たちにとっても夏の甲子園出場の切符を目指し汗と涙の特訓を続けてきたことだろう。

 特に3年生は、夏の甲子園中止決定を聞いてさぞかし無念な思いをしていると思う。

 私はNHKアナウンサー時代に高校野球の実況中継をかなりやった経験があるが、小さな白球を巡りプレーする高校球児の真剣な眼差しは今でも忘れない。

 試合終了後、負けたチームの選手たちが涙する姿を何度も見た。

 激闘を物語るように甲子園の真っ黒な土がユニフォーム一杯に付き勝利に笑顔をこぼし小躍りする選手たちを何人も見た。

 応援で歓声がこだまする独特な甲子園の雰囲気も印象に残っている。

 今回の決定は高校野球ファンとしても大変残念だ。

 来年の春の選抜が開催出来るよう祈りたい。

 さてそれでは皆様、この後も良いことが起きますように!

 琉歌 三千四百三十六

 「せんばつぬちゅうし(選抜の中止) なちんまたちゅうし(夏もまた中止) きゅうじあしなみだ(球児汗涙) ころなとぅちり(コロナと散り)」


 「せんばつぬちゅうし なちんまたちゅうし きゅうじあしなみだ ころなとぅちり」

 

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