コロナ対策、台湾に学ぼう 3906号
(沖縄県議会議員 山川典二)
コロナウイルス感染拡大の影響でマスクが足りない。
特に病院などで使う医療用マスクは圧倒的に不足していて医療現場は困惑している。
連日、マスクの件で相談が多い。
中国大使館などに電話をして中国でのマスク製造や物流の現状の確認をしたが、解決すべき課題が多く日本への流通はもう少し時間がかかるとのことだった。
県内の一般用のマスクの値段は5~10倍に跳ね上がっている。
先日、那覇市内の市場近くの軒先で、1枚10円程度のマスクが一箱50枚入りで5000円で売られていた。
つまり1枚100円の計算だが、列に並んで二箱、三箱と買っていく人が多くマスク不足を実感した。
昨夜の報道で知ったが、厚生労働省が妊婦向けに配布した布製マスク約1900枚は汚れの付着や包装の袋に虫が混入していた不良品だった。
厚生労働省は約50万枚を全国の自治体に発送し今月14日から各自治体の窓口でマスクの配布を始めていた。
マスクは国内メーカー4社から納入されたが詳細はまだ不明だ。
マスクについて明るいニュースもある。
以下は産経新聞の昨日(4月20日)の記事だが、転載して紹介したい。
「まさかの時の友こそ真の友」 台湾寄贈のマスク200万枚が21日に成田到着へ
新型コロナウイルス対策として台湾が日本に寄贈すると発表していたマスク200万枚が21日、成田空港に到着する予定であることが分かった。台湾側は今回、超党派議員連盟「日華議員懇談会」(古屋圭司会長)の要請を受け、医療現場や医療用に使用される「サージカルマスク」を日本に寄贈する。
関係者によると、台北駐日経済文化代表処はマスク寄贈について「日本への支援は台湾が国際社会の一員としての責務を果たすのみならず、双方にとっては『まさかの時の友こそ真の友』の証を刻むこととなるでしょう」との見解を示しているという。
台湾からのマスクの寄贈については、菅義偉官房長官は17日の記者会見で「台湾側から新しい声援とご支援の意向を示されたことに改めて感謝の意を表明したい」と謝意を示していた。
以上。
特に沖縄県は台湾とすぐ隣で歴史的にも兄弟のような関係の間柄だ。
台湾から帰化し沖縄県で根を下ろし活躍している人も多い。
台湾でのコロナ対策は日本に比べ対応が見事で、学ぶことも多いと思う。
サーズ感染症の教訓が生かされているとの話もある。
「日華議員懇談会」の動きも嬉しいが、沖縄県議会でも台湾との交流を目的とした議員連盟があるので、早速コロナウイルス感染防止対策で相談をしてみたい。
さてそれでは皆様、この後も良いことが起きますように!
琉歌 三千四百六
「ふぉるもっさくにぬ(フォルモッサ国の) なさきあるたみぬ(情けある民の) ひじりかしくしや(聖人賢人は) ふかににさみ(他に無いさめ)」
「ふぉるもっさくにぬ なさきあるたみぬ ひじりかしくしや ふかににさみ」
ふぉるもっさくに=台湾のこと
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