伊平屋島のクマヤー 3889号

山川のりじ

2020年04月04日 00:42


(沖縄県議会議員 山川典二)

 伊平屋島は那覇市より2度ほど気温が低いと地元の人がいっていたが、その通りだと思う。

 昨日は昼間は過ごし安かったが夜になるとひんやりとしていた。

 伊平屋島の北部にある久葉山の近くに天岩戸伝説の”クマヤー”がある。

 中に入ると、神聖な雰囲気で涼しかった。

 何となく神の存在があるようにも感じられた。

 伊平屋島名所の一つ”年頭平松”の直ぐ近くに、天の巌戸神社があり地元の方の案内で参拝した。

 県内の或る神社の発案で村役場に相談し”クマヤー”の神様を村有地に神社を建てて移したという。

 高齢者や年配の神人(カミンチュ)にとっては急斜面のクマヤーに上り狭い岩の入り口に入るのはとても大変だ。

 そういう理由でクマヤーの神様に参拝しやすい場所に移って貰ったのかと思ったが、そういう理由だけでもないらしい。

 何れにせよ、久しぶりの伊平屋島訪問でクマヤーの神様が引っ越ししていたことに少々驚いた。

 読者の皆さんの中に伊平屋島に行かれる機会のある方は、是非”クマヤー”に登ってほしいと思う。

 何か感じるものがあるかもしれない。

 さてそれでは皆様、この後も良いことが起きますように!

 琉歌 三千三百八十九

 「いひゃじまぬにしぬ(伊平屋島の北の) くまやあぬなかや(クマヤーの中は) かみがみぬかみぬ(神々の神の) いぬりどぅくる(祈り処)」

 「いひゃじまぬにしぬ くまやあぬなかや かみがみぬかみぬ いぬりどぅくる」

 

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