啓蟄の虫は起きているのか 3859号

山川のりじ

2020年03月05日 09:04


(沖縄県議会議員 山川典二)

 朝の8時半を過ぎた。

 今日の那覇市はいきなり最高気温が昨日と比べ7度も下がるとの予報だが、外は北風の吹く中小雨が降っていて予想通り肌寒い。

 暦の上では二十四節気の「啓蟄(けいちつ)」。

 冬ごもりの虫たちが春を感じて動き出す時期だという。

 今日はさすがに”ワカリビーサ”なのか寒いので、虫たちも土中の寝床に戻り夢を見ているのかもしれない。

 地上の人間社会はコロナウイルスで混乱している。

 沖縄コンベンションビューロー(OCVB)の試算によると、今年3~5月の入域観光客は昨年同時期と比べ約152万人、消費額は約1024億円減少するという。

 県内の観光産業を始め各業種に与える影響はかなり大きいので、国や県などの使い勝手の良い行政支援策を早急に構築しなければならないので、開会中の県議会で議論したい。

 高野連は春の選抜高校野球大会を11日に無観客で開催するか決めるらしい。

 無観客で実施されれば、春、夏の甲子園大会史上初となる。

 大相撲夏場所、サッカーJリーグ、プロ野球オープン戦など無観客開催の自粛の動きが広がっている。

 観客の声援がないスポーツは面白みに欠けるが感染拡大防止策の一環なので仕方がない。

 中国以外で感染がまだ広がっているのは、日本、韓国、イタリア、イランの4ヵ国。

 米国は日本からの渡航制限を実施する方針を検討している。

 何れにせよ、世界各地にコロナウイルスが飛び火しているが早めの終息を願いたいものだ。

 手洗い、うがい、外出の際はマスク着用など徹底して自分自身で身を守るしかない。

 さてそれでは皆様、この後も良いことが起きますように!

 琉歌 三千三百五十九

 「んちゃぬみいむしや(土の中虫は) てぃだぬにちうきてぃ(太陽の熱受けて) にたいうきたいぬ(寝たり起きたりの) いちゅなさむん(忙しさ)」


 「んちゃぬみいむしや てぃだぬにちうきてぃ にたいうきたいぬ いちゅなさむん」

 んちゃぬみい=土の中

 

関連記事